有松・鳴海

名古屋自慢の美しい古き町並み「有松・鳴海」

有松・鳴海の古い町並み、本当に雰囲気がよくて私大好きな場所です。
夏になると浴衣を着てこの有松・鳴海をお散歩したくなります。
浴衣や着物が本当によく似合う通りなのです。

有松は慶長13年尾張藩の奨励で作られた町で、この辺りは耕地が少なく収入源も少ない状態だったので、副業として絞染めを工夫して作られる有松絞を作り始めた地です。

天明4年、大火によって村の大半が焼失という非常に大きな被害にあったのですが、その後復興を果たします。
復興の際に、また火災被害にあわないようにと漆喰を厚く塗り込める塗籠造を利用し、藁葺屋根ではなく、瓦葺にしたとされています。

この地域はその当時の面影を色濃く残した町屋の風景が今に残っており、本当にその時代にタイムスリップしたような気分になれるのです。
浴衣を着てそぞろ歩くというのも乙なものです。

シンプルで美しい有松絞を楽しんでほしい

防火対策を施した有松の家屋は、大火の後、多く作られるようになった建築物です。
愛知県指定文化財となっている服部家住宅は、この防火対策を施した代用的な建造物となっています。

服部家は寛政2年創業という歴史のある絞問屋さんで、この辺りで有名な住宅です。
この服部家などを代表とする当時建築された建物は、連子格子、なまこ壁、虫籠窓、卯達、塗籠造など、大火を恐れた当時の方々がどれほど心をつくして建築したか伝わってくる建造物です。

この地の竹田邸も旧家であり、当時の商家がどんなに繁栄したかよくわかる作りとなっています。
また非常に重工に作られた大邸宅の岡邸も当時のお金持ちの建物がよくわかり、これもまた見てほしい邸宅の一つです。

絞の事がよくわかる有松・鳴海会館にもよってみよう

絞の歴史的資料や技術を知る事が出来る、有松・鳴海会館にも立ち寄ってみると、絞の歴史などがよくわかります。

伝統工芸士が絞を実演してくれるので、どのように作られているのかがよくわかり、楽しいです。

研修室に行くと希望者には絞体験教室がおこなわれているので、興味がある方はいってみるといいでしょう。